広報いちかわ2007年5月5日号【特集】

  前号の特集:WHO健康都市いちかわ
地域に広がる健康パワー


目次

はじめに
市川のバラの歩み
市川バラMAP
バラ育成のネットワークを作っていければ

市民の花“バラ”の昔・今・未来

 昭和の頃には、皇族も臨場するほどの盛大なカーニバルの主役となり、市民の花に選ばれるなど、市川の歴史を飾ってきたバラ。今や、年々、人気が高まる(財)市川市緑の基金のバラ育成講座※に見られるように、バラの歴史は市民へと受け継がれ、未来への道を歩み出しています。市川には、市政70周年を記念して市が整備した里見公園バラ広場を始め、バラの見所も点在し、5月からがちょうど見頃。市川のバラの歴史を振り返りながら、美しいバラとの出会いを楽しんでください。
※今年度のバラ育成講座の受け付けは終了しました。

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市川のバラの歩み

■地元の名士や有名女優を集めたガーデンパーティー
 国府台の丘の上で木立に囲まれ、バラ園を併設した式場病院。戦後、バラが高嶺(たかね)の花であった頃、各国の大使館を通してバラを輸入し、入院患者の散歩用にとバラ園が造られました。丹念に育てられたバラは、年々、数を増やし、見頃となる春と秋にはガーデンパーティーを開催。盛装した地元の名士や有名女優を集め、華やかなバラに包まれた社交場となっていました。
 また、式場病院で育ったバラは、当時、日本バラ協会が主催するコンテストで、連続して上位入賞に輝いていました。

■市内で盛大なローズ・カーニバルを開催
 式場病院のバラ園に端を発し、昭和27年に市民による「市川バラ会」が発足。昭和32年(1957年)5月には、創立5周年を記念して、2日間にわたるローズ・カーニバルが開催されました。純白のアフタヌーンドレスに身を包んだバラ娘が2台の馬車に乗り、白バイの先導で市内をパレードして、園遊会やバラのコンテストの会場となった式場病院へ。記念式典に参列された高松宮妃殿下や秩父宮妃殿下と共に、市民を喜ばせていました。  同時に、バラにあふれた市川を目指し、当時の市長であった浮谷竹次郎氏が「ローズ・シチー宣言」を行いました。

■35年ぶりに姿を見せたバラサンクガーデン
 昭和28年(1953年)ごろ、式場病院が中心となり、旧国鉄市川駅北口のロータリーに、300本のバラで埋め尽くした「バラサンクガーデン」が造られました。忙しく行き交う市民の足を止め、その美しい姿を、香りを楽しませたバラサンクガーデン。しかし、昭和47年の総武線複々線化工事に伴い、撤去を余儀なくされることに。バラの一部は、里見公園に移植されました。
 そして、この3月18日、35年の歳月を経て、(財)市川市緑の基金が、設立20周年の記念事業として里見公園の一角で当時の姿を再現。70本と規模は小さいものの、「ヘレン・トローベル」「ピース」「マダム・バタフライ」など同じ7品種が植えられ、5月中旬ごろには見頃を迎えます。

■美しい市川の未来を願って
市民の花が“バラ”に

 「市川バラ会」の活動により、四季を通じて数万本のバラが咲き競うこととなった市川市。昭和50年6月に公募した市民の花は、多くの人々を楽しませ、街を豊かに彩ってきたバラに決定しました。
 そして、この5月、市民の花を市独自のバラにすることになり、4品種から市民の投票で選びます。候補のバラや応募方法などを1面で案内していますので、ご覧ください。

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動植物園のバラ園(市川市大町284)

 小高い雑木林に囲まれ、石造りの水路のあるバラ園の風景は、西洋庭園さながら。今年、スイートベリナ、ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ、ハマナスといった最新品種が加わり、約110品種、1,900株のバラが植えられています。

◆ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ
イギリス産/クリーム色の大輪系で、故・ダイアナ元英国皇太子妃の美貌と博愛精神を記念した品種
見頃…5月下旬〜7月上旬/10月中旬〜11月中旬

里見公園バラ広場(市川市国府台3-9)

 噴水の周りを囲むようにバラが植えられた、ヨーロッパ風のバラ庭園。約90品種、700株と小規模ながら、ヘレン・トローベル、シャルル・マルラン(黒バラの代表品種)、プリンセス・アイコなど、国内ではなかなか出会えない貴重な品種が見られます。この3月には、かつて旧国鉄市川駅北口のロータリーにあった、バラサンクガーデンを再現しました。

◆スパニッシュビューティ
スペイン産/ピンクで香りが良い中輪系
見頃…4月下旬〜6月中旬

◆プリンセス・アイコ
日本産/桃色の中輪系で、敬宮愛子親王殿下のご誕生を祝して名付けられ、花付きが多くて長く咲く
見頃…5月中旬〜6月下旬/10月下旬〜11月下旬

◆ピース
フランス産/クリームイエローに紅い覆輪の大輪系で、第二次大戦後に平和への希望を込めて名付けられ、数々の賞に輝いた銘花
見頃…5月中旬〜6月下旬/10月中旬〜11月下旬

◆ヘレン・トローベル
アメリカ産/ピンク系の大輪系で、オペラ歌手ヘレン・トローベルにちなんで名付けられ、国内ではほとんど見られない貴重な品種
見頃…5月中旬〜8月/10月中旬〜11月下旬

◆シャルル・マルラン
アメリカ産/花弁に光沢があり、深い赤で黒く見える大輪系
見頃…5月下旬〜6月下旬/10月下旬〜11月下旬

★ローゼンハイムからやって来たバラが里見公園バラ広場に
平成16年7月に市川市とパートナーシティを締結したドイツ・ローゼンハイム市から、その記念にと、同年11月に「マリア・リサ」という名のバラが寄贈されました。「マリア・リサ」は、里見公園バラ広場の一角に設けられた「ローゼンハイムガーデン」で、訪れる人々を楽しませています。
 市の紋章をバラとするローゼンハイム市と、市民の花をバラとする市川市。今年の2月には交流イベントとして「ドイツ・デイ・イン・いちかわ」を開催するなど、各方面で盛んに交流しています。

須和田公園バラコーナー(市川市須和田2-34)

 緑豊な公園に彩りを添えるバラコーナーがリニューアルされ、最近の品種も加わりました。パパメイアン(大輪系の黒バラ)やピンク・パンサーを始め、約60品種、420株のバラが植えられ、大輪系品種が数多く楽しめます。

◆ピンク・パンサー
フランス産/サーモンピンクの大輪系
見頃…5月下旬〜6月下旬/10月下旬〜11月下旬

行徳駅前公園バラコーナー(市川市湊新田2-4)

 公園内の一角に、17品種、50株を植えたバラコーナーを新設。マーガレットメリルや、3株のツルバラ系、中・大輪系の木バラ系などが、香りも楽しませてくれます。

◆ホワイト クリスマス
アメリカ産/象牙色の大輪系で、白バラの代名詞といっていいほどの傑作
見頃…5月中旬〜6月下旬/10月下旬〜11月下旬

◆マーガレットメリル
イギリス産/やや淡いピンクで、とても香りが良い中輪系
見頃…5月下旬〜7月下旬10月下旬〜12月初旬

南行徳公園(市川市相之川4-1)

 大輪モッコウバラ(白)やナニワイバラなどの珍しいツルバラが、美しい花の道を作っています。今後、バラトンネルの周囲に、四季咲き性の木バラを植える予定です。

◆大輪モッコウバラ
中国産/珍しいツルバラで白い大輪系
見頃…5月中旬〜6月中旬

◆フォーチュニアナ
中国産/珍しいツルバラで白い大輪系
見頃…5月中旬〜6月中旬

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バラ育成のネットワークを作っていければ
─────(財)市川市緑の基金 土田芳教

 市民を対象に開催している緑と花の大学のバラ育成講座は、とても好評で、卒業時には「もっとバラ育成の技術を身に付けたい」という声が聞かれます。卒業生のなかには、次の年のバラ育成講座にボランティアとして参加する方もいて、受講生の面倒を見たり、器具の持ち運びなどを手伝ってくれたりしています。
 この3月には、17年度卒業生有志が中心となって、ボランティアとして須和田公園のバラ管理を積極的に行い、それぞれの自宅でもバラをうまく育てようという「ローズオブ市川」が立ち上がりました。こうした団体が各地域で立ち上がって、交流やバラの品評会などができるようになるといいですね。そして各地域でのリーダーになってもらって、市川市をバラで満たしていければと願っています。

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