[市川の三番瀬と行徳臨海部のまちづくりTOP] [行徳臨海部まちづくりシンポジウム] [戻る]
行徳臨海部まちづくりシンポジウム参加者及び市民からの意見・質問
この内容は、行徳臨海部まちづくりシンポジウム(平成14年2月17日)の開催に際して、市に提出された意見・質問とそれに対する市の考え方の要旨をまとめたものです。
ア)シンポジウムの来場者からの意見・質問(市外在住者からのものを含む)
イ)お手紙などで市に提出された市民の皆さんからのご意見・ご提案
|
ご意見・ご質問 |
市のコメント |
|
1)三番瀬
|
|
|
・三番瀬の青潮対策の具体的方策は検討していますか。 ・検討すべき組織は、県、市(市川市・浦安市)のうちどこですか。 ・青潮は市川市民が努力すれば解決する現象か? ・東京湾全体で対策を講じないといけない大きな自然現象なのではないか? ・三番瀬の問題は市川市の立場からのみ考えるのは、今や不十分になってきており、東京湾全体の環境改善の一つの重要な関連を持たせることが重要である。
|
・青潮対策については、風呂田委員のお答えのように東京湾全体で対策をたてなければならない問題と考えています。したがって国や東京湾に関係する自治体が協力して行わなければ大きな効果の上がらない問題だと思います。市としては、今後、三番瀬の再生を図っていく中で、青潮対策の一環として青潮に対する耐性(回復力等)の強い海に再生していきたいと考えており、そのため潮流の改善、干潟や藻場などの再生を検討しています。 |
|
・絵を描いて提案されることは、大変わかりやすく良かったと思います。三番瀬は、市川や行徳の海ではあるが、市川市民、行徳に住む人だけの海ではない。広く言えば地球に住む人、生物の海なんです。目先の利害だけで発言するのはいかがなものかと思う。
|
・三番瀬は漁業や市民生活と一体となって維持されてきた自然です。漁業が成り立たず市民を寄せ付けない現状では、良好な環境を維持していくことは難しいと考えています。海を大切にする意識も育ちません。大切な地球環境の一つとして保全していくためにも海を再生し漁業が継続され、身近な市民が親しめる海にしていかなければならないと考えています。 |
|
・アシ原、モバの叢生の市のプランは、陸側でやって欲しい。海に手をつけるのであれば厳格な調査が必要。 ・市川市の「行徳臨海部基本構想」と可能な範囲で最大限の埋立遊休地の海への復元との関係をどう考えているか。
|
・隣接地の埋立と地盤沈下によって三番瀬の環境は著しく変化してしまいました。有機物が堆積し青潮や赤潮の発生が頻繁に起こっております。市では、このまま放置すべきではないと考え、その改善のために潮の流れやアシ原、藻場の再生を図り、かつての豊かな干潟を取り戻したいと考えています。 |
|
・「海に親しめる」船橋・浦安と一体で考えるべき。行政区単位でやっては、生物に影響が大。
|
・基本構想は、市川市域を範囲として検討していますが、船橋・浦安など近隣の自治体と一体で検討していく必要のあるものについては、船橋市・浦安市・市川市の3市の三番瀬保全再生連絡協議会で調整してまいります。 |
|
・三番瀬の成り立ちの歴史的・学術的調査はどうなっておりますか。 |
・三番瀬の成り立ちや歴史的・学術的調査結果ですが、県の行った補足調査や市が調べてきた資料については、県は文書館に三番瀬コーナーを設置して閲覧できるようにしておりますし、市でも市政情報センターで閲覧できるよう準備を進めております。 |
|
・浦安・行徳の埋立が三番瀬にどの様な影響を与えてきたのですか。 |
・スライドによる説明のなかでも述べておりますが、浦安の埋立により潮流の停滞が生じ海水の交換が不十分となったため海域環境は著しく変化しています。かつては猫実川河口付近でもアサリや海苔の漁場として利用できましたが、今では漁場としてはほとんど使えなくなりました。
|
|
・冒頭、市の職員が「あくまでも案」として示された人工干潟の埋立案は、何という名称で誰が作成したものか。 ・イメージ図はおおむね何ヘクタール埋め立てるイメージで作っているか。 ・101ヘクタールより大きいのか小さいのか?
|
・一般的に干潟の造成は、陸地を作る埋立事業とは区分していますのでご理解ください。今回のイメージでは、船橋側の人工干潟と同じ勾配を想定したものであり、会場でも説明したとおり面積とか形とか決まったものではありません。 |
|
・「まちづくり懇談会」で合意された案なのか。それとも市川市でとりあえず作った案なのか。 |
・今回、市が「あくまでも案」として発表したものは、今までに行った広報や海の見学会での市民からの意見や懇談会で各委員から出された提案などを基本的な方針にまとめあげ、その方針を具体化した場合に考えられるイメージの一つを示したものです。
|
|
・県と市の対応の違いを管轄の違いなど明確に提示していただきたい。具体策はあるのか。 |
・三番瀬について県では、里海の再生計画を円卓会議が知事に提案し、知事がそれを採用していくという方式をとっています。 市では、シンポジウム・懇談会・広報・海の見学会など機会あるごとに市民の方々の様々な意見や提案を頂き、それらを元に市の案を策定し、県や国に働きかけをしていこうと考えています。
|
|
2)漁場
|
|
|
・私の高校時代は海の見えるところだった。浦安南だったので浦安市のほうは、多少知っていた。実際に何の漁業がさかんで何が獲れていたのか。
|
・行徳・浦安・船橋にまたがる三番瀬を漁場としていた漁師の方々は、浅海漁業といいまして、陸に近いところではアサリ・ノリ漁を、沖合では底引き網漁(カレイ・スズキ等)が盛んに行われていました。 |
|
・漁業が成り立つような豊かな海になりたい。しかし水質、潮流、潮汐はどうすればよいか。 |
・今回の「行徳臨海部基本構想策定に向けて」の中で漁業の安定と継続を図ることは、基本的な方針にあげられています。また、漁業が成り立つような豊かな海にするため潮流改善への提案について、まちづくり懇談会で漁業協同組合代表の委員から提案(ビデオテープ)がありました。このビデオテープの貸し出しについては、市の行徳臨海部対策担当までお問い合わせください。なお、市としても来年度潮流と水質の改善に向けた調査を予定しています。 |
|
・それから漁業補償は既に終了していると理解しているが、どうなっているのでしょうか。 |
・漁業補償については、シンポジウムで市が説明した通りです。(議事録をご覧ください) |
|
・漁業従事者の生業を補償する手だてはないのか。漁港の問題など
|
・漁業が安定して継続していけるよう、漁場環境の改善や漁港の整備が必要であると考えています。 |
|
3)護岸部
|
|
|
・海岸を蛇篭や石積み方式にすることは、水循環の考えから一番良いと考えますが、高潮や防波堤としてはどうなのか教えて欲しいと思います。又、この方式でも海に入ることはできませんか。何か良い方法はありませんか。
|
・護岸については、高潮対策と親水性の確保、さらには生物生息空間を創出することが必要と考えています。たとえば、石積み護岸の傾斜を緩くするとか、護岸の一部をゲート式にして海に接することが出来るようにするなどです。ただし、海に入るには、護岸に続く海の安全性の確保も必要です。 |
|
・塩浜に住む住人として防災の点から早急の護岸の完備をしていただきたい。まずは、人命の保護、確保をお願いします。 ・直立護岸は、猫実川の問題を含めて検討すべきであるが、どの様な計画を持っているか。 |
・現在の塩浜地区の護岸は市が管理しています。これは二期埋立までが行われる迄の間のものと認識しておりました。しかしながら埋立が中止になりましたので、現在の護岸を海岸法に基づく海岸保全区域とし、安全な護岸を早急に整備するよう県に求めております。 ただし、海岸保全区域の指定はされておりませんが、構造上、高潮対策のなされた堤防が、塩浜体育館と塩浜団地の間を通って湾岸道路と行徳近郊緑地の間を千鳥橋まで一期埋立の時に作られており、塩浜団地や学校は守られています。 ・海に面している護岸については、平成13年5月、県に海岸保全区域の指定を行い、高波・高潮に対処できる護岸として整備するよう要望しているところです。また、同年12月には、国へも要望書を提出いたしました。 猫実川については、二級河川に指定された県管理の川です。二期埋立が無くなりましたので、どこまでを河川とするかなど、再度検討し直す必要があると聞いております。現在、猫実排水機場には県が高潮対策で設置したポンプがありますが、これは水門より内側の水位が高くなると稼働するようになっていて、降雨による水害から内陸を守っています。
|
|
・海岸に何カ所かの桟橋を作り、釣りができるようにする。
|
・現在もたくさんの方が釣りの時期になると来られます。今後、海や海岸部の利用計画について検討していく上で、ご意見のような利用方法も検討してまいります。 |
|
4)市川塩浜駅周辺
|
|
|
・現状塩浜地区は工業専用地域である。人が住まないことを前提に今に至っている。住民参加と言うが参加する住民はどこにいるのか! ・人の住まない街づくりはインチキ、まやかしである。ライフラインを含めて人の住む地域にするにはかなりの覚悟(財政的に)が必要のはずだが思いつきレベルにしか感じられない。 |
・塩浜地区は工業専用地域と工業地域、近隣商業地域となっています。現に約60社程がこの地域で営業活動を行っており、そこに勤める市民の方もたくさんいらっしゃいます。また、昭和63年より企業の方々による塩浜再開発協議会が設置され、この地域の街づくりについて検討がされてきました。しかし、埋立計画の検討に長い期間を要したため、この地区の計画づくりも進まなかったのが現実です。現在、埋立中止を前提に再度計画の策定を進めています。 |
|
・三番瀬を市川観光の目玉として交流人口を増加させたい。ベッドタウンで人口の増えるのも良いが、一方では交流人口を増やし地域の活性化を図りたい。 |
・今回の基本構想案の中で市川塩浜駅周辺地区については、海辺の街にふさわしく再整備し、環境学習、研修の場としていくことなどを基本的方針としております。 |
|
5)行徳近郊緑地
|
|
|
・市川の生きた海づくりをするために、三番瀬と行徳近郊緑地、江戸川放水路との関連づけがどうしても必要である。 そのために、自然(水辺)との連続性が必要なので埋立地の必要部分はぜひ昔の海に戻して欲しい。
|
・行徳内陸部、市川塩浜駅周辺、海域を一体としたまちづくりとするよう検討しています。また、江戸川放水路を含めてこれらをつなぐ水と緑のネットワークの必要性も基本方針としております。 |
|
6)市民との協働
|
|
|
・自然、市民と協働して計画を作るには、時代時代に合った自然環境変化、市民要求を受け入れる必要があります。方向性は基本計画でしっかり軸足を決めておき、少しずつ変化しながら変わりゆく三番瀬に参加していきたいと思います。
|
・基本構想策定から再生事業、その後の維持管理まで市民との協働が必要不可欠と考えていますので、これからも色々機会あるごとに参加をお願いいたします。 |
|
7)人と自然との共生
|
|
|
・人間から見た再生ではなく、生物からの再生をお願いします。これ以上の開発は止めるべきだと思います。 ・文明と文化のバランスを考えながら行動していかないと、地球そのものが破壊されますし、後世代に対して取り返しのできないことになります。
|
・三番瀬は漁業や市民生活と一体として成り立ってきた自然です。しかし隣接地の埋立による潮流の停滞、地盤沈下による干潟の消失、漁業の衰退、市民が海に親しめない状況など、都市化により既にそのバランスが崩れてきています。現在の状況をこのまま放置するべきではなく、必要な修復を行い、かつての豊かな海を再生したいと考えています。 |
|
8)石垣場・東浜地区
|
|
|
・終末処理場建設と憩いの家又は公民館の併設と公園、防災の広場などの街づくりをして欲しい。 |
・石垣場・東浜地区の問題は、下水道処理場建設の可能性を含めその土地利用について、県が設置した江戸川第一終末処理場計画地検討会、市の対策本部の下部組織である本行徳石垣場・東浜地区土地利用検討部会などで検討しております。現在、県が行っている地権者への意向調査がまとまりましたら、地権者や周辺住民並びに市民の皆様のご意見をお聞きする機会を設けることになると思います。
|
|
・砂・土埃・騒音、夜間、早朝のたき火による異臭などの被害を受ける。一日も早く作業の中止(残土業者の就労)を望む。 |
・現在の環境対策は、周辺自治会長の方々と市の関係部署の担当者との間において話し合いを行い、早急に市で出来るもの(撒水・監視パトロール・監視カメラの設置・植樹・水路改修・大型車の交通規制等)から実施しています。
|
|
・緑を増やして自然を生かした公園都市づくりを目指してもらいたい。工場を移転させ、なおかつ経済的自立できる町づくりが必要。経済的自立とは、収益を生む都市を作るべき。これら知恵をあつめた文化の香りのする公園都市づくりを目指してもらいたい。
|
・今回、基本構想を策定する途中経過として基本的な方針を示しましたが、今後この方針を具体化していく中で、ご意見の内容も含めて検討してまいります。
|
|
9)その他
|
|
|
・第二湾岸道路について、市川市(行政)としては全く考えていないのかお聞きしたい。
|
・第二湾岸道路については、国道357号の慢性的な交通渋滞と市内交通の円滑な処理の早急な対応が必要となっているため、関係自治体6市による「第二湾岸道路建設促進協議会」に参加し、整備促進を働きかけてきました。また、知事も千葉県にとって必要な道路と述べております。なお、位置や構造については、国・県が今後検討する中で三番瀬の環境に配慮されたものとなっていくと考えています。 |
|
・今回の議論には企業法人サイドの人数がやや少ないように思う。「市民」と「企業法人」との議論はどの程度されているのだろうか?
|
・まちづくり懇談会の委員の中に企業法人代表として、市川市塩浜再開発協議会と社団法人市川青年会議所の方に入っていただき、それぞれの立場で意見や提案をしていただいています。 |
|
・いろいろな関係者の意見をとり入れてすばらしい行徳臨海部基本構想を期待しています。 |
・今後も基本構想を策定していく中で、いろいろな意見を取り入れより良いものを作りたいと考えています。 |
|
・浦安市を削る案について、市同士の話は可能ですか。又、県の決断が有ればできるのでしょうか。 |
・浦安市の陸域を削ると言うことは、市域に関する重大な問題であり、基本的に浦安市が判断することだと思います。 |
|
・街づくり、里海の再生にあたっては、環境アセスが必要と思いますが、どのようにお考えですか。 |
・里海の再生にあたって環境影響評価法や県の環境影響評価条例の対象となる事業を実施する場合には、当然、環境アセスを行うことになります。
|
|
・三番瀬の保護・改善を日本全体の問題として位置づけるために「ラムサール条約」への登録、指定について市川市としてはいかに考えるか。 |
・ラムサール条約への登録については、市川市として平成13年2月にワイズユースと環境修復を前提として、環境大臣・県知事に要望書を提出しております。また、船橋市・浦安市・市川市の3市で「三番瀬保全再生連絡協議会」を設置し、3市連名で平成13年7月に県へ、翌8月には国へ要望書を提出しております。その後も勉強会を開催するなど準備を進めています。
|
|
・アサリの漁獲量が減っている発言があったが、全国的にはどうなのでしょう。 |
・アサリの漁獲量については、市川市では昭和50年頃の3,000トンに比べて平成12年では300トンと10%程度に減っています。農水省統計局に問い合わせたところ「漁業・養殖業生産統計年鑑」に載っているということでした。農水省図書館で閲覧は出来るとのことです。なお、三重県科学技術振興センターのホームページに平成9年までの全国のアサリの漁獲量がありましたが、昭和58年をピークに減少しております。
|
|
・スズガモの数が減っていると言うが、東京湾が禁猟区になってから、湾全体に分散しているのではないか? そういう調査はしていますか? |
・東京湾全体についてのスズガモの数の調査について市では行っておりませんが、環境省に問い合わせしたところ毎年1月に都道府県に依頼して調べた結果をまとめた「ガン・カモ類の生息調査報告書」を環境省の図書館で閲覧できるとのことです。
|
|
・江戸川は流す水(取水等で余裕がない)が無い川と聞いています。川は流れてこそ浄化され、生態系も回復され、維持されますので何とか水を流す方策は無いでしょうか。今までの経過、利害があって大変なことでしょうが、これが出来れば三番瀬を保つ一番の方法と考えます。
|
・県は、「ちば水環境下水道」という21世紀下水道ビジョンのなかで、処理水を還元・利用することにより新たな水環境の創造に貢献する下水道を目指すとしていますので、下水道の処理水を再利用するのも一つの方法かと考えています
|
|
・自然再生には河川の浄化が不可欠。水質がワースト2、ワースト3の川が市にある。この放流水の水質を処理して放流しなければ海はきれいになりません。千葉方式とは市民参加を言うのではなく、河川浄化を先行して行い、これを東京、神奈川に拡げていくことです。 |
・河川を汚しているのは各家庭から出る雑排水が大きな原因となっています。これを改善するために下水道整備の促進はもちろん合併浄化槽などの普及に努めております。 |
|
・海辺を身近にすれば1人1人のマナーは改善されるのか。 |
・市民が海に親しむことによって自然を大切にする意識を育てることが必要と感じています。また、海の再生と合わせて環境学習の場やしくみをつくるとともに、利用にあたってのルールなどを定める必要もあると考えています。 |
|
・各活動団体の視点の違いは調整できるのか。 |
・今後、基本構想を策定するにあたり、それぞれの考え方について、実現するための事業主体、整備手法、事業費、効果など具体的な事項について検討していく中で調整されていくものと期待しています。
|
|
・海へつながる川の問題を重視しないでいいのか。 |
・川の問題については、海への影響が大きいためその水量や水質など様々な要件を十分に調査するとともにそれが与える影響についても調査・確認する必要があると考えています。 |