1.前夜 −レッサーパンダが来た日−
市川市動植物園が開園するきっかけになった理由の一つは、友好都市の中華人民共和国四川省楽山市より、レッサーパンダをいただくことになったからです。
当時、日本の動物園は、現在のようにたくさんレッサーパンダを飼育しているわけではありませんでした。飼育方法に関しても必ずしも確立しているとはいえませんでした。

そこで市川市は、レッサーパンダを迎えるにあたって、飼育技術取得のため担当職員を中華人民共和国に派遣しました。

レッサーパンダの飼育頭数

昭和59年度(1984年) 6園14頭
昭和62年度(1987年)18園44頭

(社)日本動物園水族館協会加盟園館。
シセン、ネパールの区別はありません
(昭和59年度、昭和62年度年報より)


1986年11月2日、3週間の研修の後、担当職員は寄贈されたレッサーパンダと共に帰ってきました。
成田空港から陸路で市川市動植物園へ無事に到着。
まだ、建設工事の真っ盛り、動物園の形がやっと見えてきた頃でした。
そんなバタバタした中で動物大使のレッサーパンダ、「真真(しんしん)」と「誠誠(せいせい)」は記念すべき、市川第一号の飼育動物になりました。
到着した日は徹夜で状態を観察。レッサーパンダ1号舎、室内展示場に簡易ベッドを持ち込んで飼育担当者は研修の疲れも見せず、そのままパンダ舎に泊り込みで観察を行いました。
レッサーパンダ写真1 レッサーパンダ写真2

初めての朝
レッサーパンダ1号舎、室内展示場から撮影

室内を歩き回る「真真」。元気でよかった!

 

工事車両が放飼場の外を走り回る中、「真真」も「誠誠」も物怖じせず市川の環境に慣れてくれました。
市川の歴史は全てここから始まったのです。
レッサーパンダ写真3 レッサーパンダ写真4
放飼場に出てきた「真真」 こちらは「誠誠」
レッサーパンダ写真5 レッサーパンダ写真6
放飼場の木は現在と同じ
後ろに工事車両が見える
左が「誠誠」、右が「真真」。
貴重なツーショット

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