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今回は『タヌキ、ハクビシンアナグマ−日本の身近な動物たち−』と題して、講師に文化庁文化財調査官(当時)の池田啓先生をお迎えしました。
当日は、先生にあらかじめ用意していただいたクイズに皆さんが挑戦。解答用紙を手に会場に集まっていただきました。会場の入口で配った帽子を皆さんにかぶってもらい、解答が間違っていたら脱いでいくクイズ形式です。初めての試みでしたが、なかなか盛り上がりました。
それでは、その一部を御紹介いたします。
こんにちは、池田です。
今日は、タヌキとかハクビシンとか身近な動物たちということで、お話しします。
キツネ、タヌキの話ばかりではおもしろくないので、市川市動植物園には、レッサーパンダをはじめ、いわゆる「小獣」、肉を食べる動物たちがかなりいますので、そういった動物たちの話をしたいと思います。クイズを解答していきながら話しをします。入口でお渡しした帽子をかぶって下さい。
子供だけでなく、お父さんもお母さんも参加してください。間違えたら脱いでもらいます。
−会場の皆さん帽子をかぶる
では、問1 次の図のうちタヌキの尻尾はどれでしょう。

正解は1です。
2はアライグマ。3はハクビシン。4はアナグマです。
では続いて問2 タヌキの足跡はどれでしょう。
これは、難しかったでしょう。

1は何でしょう。1はテンです。2はネコ。3がタヌキです。4はハクビシンです。
どうやって見分けるかと言うと、テンは指が五本ある。ネコとタヌキはすごく良く似ています。
指にあたる部分が四つづつ。
どこが違うかというと、タヌキは足の先にツメが出ます。ネコはツメが引っ込んでいます。
ハクビシンは指が五本です。正解は3です。
問3 タヌキはどんな動物の仲間かな。
1.イタチの仲間
2.イヌの仲間 3.ネコの仲間 4.アライグマの仲間
正解は2。イヌの仲間です。
今までの3問の中で、1問でも間違った人は帽子を脱いで下さい。
− 1/3ぐらい脱いでしまう
今までお話しした動物たちは、みんな食肉類という肉を食べる仲間たちです。
肉を食べる仲間は臼歯。小臼歯、大臼歯の形が変わって、とがっていて肉を噛み切れるようになっています。食肉類という仲間がどうして「食肉類」と呼ばれるようになったかというと、歯を見た時に、肉を裂けるように裂肉歯(れつにくし)というものがあるのが、食肉類の特徴です。馬などの歯は臼歯の部分が平らな臼のようになっており、臼歯で草をすりつぶすようになっています。
こういったところが違います。
食肉類の典型的な、オオカミやタヌキなどは、門歯が三本、犬歯が一本、小臼歯が四本、大臼歯が三本と、数は多いのです。食肉類にはどういった仲間がいるかというと、二通りあります。陸上にすんでいる食肉類、海の中にすんでいる食肉類の二つにわけられます。
イヌ、クマ、アライグマ、パンダ、イタチがイヌ上科にまとめられます。時々、アライグマの仲間にレッサーパンダを入れたり、クマの中にジャイアントパンダを入れたりする分類のし方もあります。
ネコに近い仲間の中には、ジャコウネコ、マングース(この中にはミーアキャットがいます。)ハイエナそしてネコです。そして海の中にすむヒレをもった仲間にアシカ、アザラシ、セイウチがいます。
問4 タヌキの住んでいる地域は日本以外では
1.アラスカ 2..中国 3.インド 4.
アフリカ
正解は、2の中国です。
タヌキの毛皮は、あったかくて、ふわふわしていて、非常によい毛皮です。
1900年代
タヌキの毛皮でコートを作ろうとして、ヨーロッパの方へ移したのです。
養狸業をやって、ふやしていこうとしたのですが、こういった所から逃げ出したタヌキ
がどんどん繁殖して、広がっています。フィンランドやドイツを通りすぎて、そろそろ
フランスまで入ろうとしています。
問5 タヌキが主に食べるものは(どれも食べますが、最もよく食べるもの)
1.生肉 2.昆虫や果実 3.魚
4.草
正解は、2の昆虫や果実です。
タヌキはどんなものを食べているかというと、昆虫や木の実、ムカデ、カニなども食
べます。
季節によって、食べやすいもの、ありとあらゆるものを口にするのがタヌキの食べ方です。
タヌキは林の中の林床という床の部分、地面をゴソゴソと嗅ぎまわって、
そこに落ちているものを食べます。
問6 次の中でタヌキがしないことはなに?
1.冬ごもり
2.巣穴を掘る 3.ためふん 4.木登り 5.タヌキ寝入り
タヌキは足が短いので雪がたくさん降ってしまうと、身動きがとれなくなります。
こんな時には、冬ごもりをしてしまいます。ですから1番は違います。
キツネはよく巣穴を掘ります。でも、タヌキは掘りません。キツネが掘った穴とか、土管の中とか、木のすきま、岩のすきまを使って巣穴にします。それも、子を育てるための巣穴です。普段は、ゴロンとどんなところでも横になって寝てしまいます。
ですから、穴を掘る、 2が正解です。
ためふんはします。1頭のタヌキは、自分が動きまわっている範囲内に10ヶ所ぐらいこういった場所をもっています。タヌキのためふんは、こんもり盛り上がっているものばかりだと思っていたのですが、畳2帖ぐらいの広さのところに、点々とフンをしているような所もあります。
タヌキは木に登ります。でも、下り方はすごく下手です。タヌキはビックリすると、完全に体がコチコチになり、いわゆる、「タヌキ寝入り」をしてしまいます。
最後の問題です。
問7 タヌキは浮気型? あなたひとすじ型?
答えを言う前にタヌキの社会についてふれたいと思います。
タヌキの社会を考えていくうえで、おもしろいのは、お母さんはもちろん、お父さんも子育てに参加するのが特徴です。子どもを守ってあげたり、暖めたりするものお父さんがします。
お母さんが巣穴の外に出た時は、お父さんが中に入るといった具合に入れかわりたちかわり、また、一緒に面倒をみます。
タヌキの一年をお父さん、お母さん、子どものことでみると、1月頃、雄と雌が出会います。
3〜4月が交尾の時期、5月に出産。親密な関係で家族をつくります。
そして体の大きさが親と同じくらいになる、秋口になると、親と子のつながりは弱くなります。
秋から冬にかけて、親と子のつながりは完全に切れて、子別れをします。
子は独立し、バラバラになり、いい相手がいれば、翌年、家族をつくります。
お父さん、お母さんは、翌年もつながりをもって、生活していきます。
このように、タヌキは、一年で家族をつくり、子を育て、子が独立して家族が解体されるのですが、翌年も雄雌は同じペアーで、すごすのがタヌキの一年です。
ということで正解は、2のあなたひとすじ型てす。
最後の問題を間違えた人は帽子を脱いで下さい。全問正解は、13人でした。
この後、決勝問題を出題し、最後まで正解された5人に池田先生の著作本がプレゼントされました。
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