自然観察週報

 1998年4月27日〜5月3日 




〇気象のようす
 

週の前半は、前週からのぐずついた天気が続き、平年よりも低めの気温だった。週半ばには、天候が回復し、晴れて気温も高くなった。週末は、日本海低気圧と前線の影響で、南風が強く雨も降る大荒れの天気となり、蒸し暑い陽気となった。


月 日 場 所 生物名 で き ご と 観察者
 
4月28日(火)
 
 
自然観察園
 
 
ツリバナ
(季節指標)
 
 
斜面林の林縁で花が咲きはじめました。園路沿いに観察することができます。他に、カマツカ、コマユミなどの林縁の樹木も花をつけています。
 
 
宮 橋
 
4月28日(火)
 
 
自然観察園
 
 
キンラン
(要配慮種)
 
 
雑木林の林床で花が咲いていました。ジュウニヒトエの花も観察しました。どちらも盗掘されないで花が終わるか心配です。林床ではホウチャクソウの白い花も見頃でした。
 
 
宮 橋
 
4月28日(火)
 
 
自然観察園
 
 
オオヨシキリ
(季節指標)
 
 
湿地の林縁で鳴き声を聞きました。毎年、初夏に南から渡ってきた直後は自然観察園で姿を見ることができますが、繁殖した例はありません。巣をつくるヨシ原(葦原)が狭く、人の歩く園路に近いからでしょうか。
 
 
宮 橋
 
4月30日(木)
 
 
自然観察園
 
 
シラカシ
(季節指標)
 
 
花の時期を迎えました。穂状に伸びた雄花の花序がめだちます。
 
 
須 藤
 
 
4月30日(木)
 
 
自然観察園
 
 
ミズキ
(季節指標)
 
 
雑木林の林縁に多いミズキが開花しました。自然観察園の周辺に比べ開花がやや遅かったようですが、白い花がさわやかにめだちます。林縁では他にハナイカダも地味な花を開いています。
 
 
須 藤
 
 
4月30日(木)
 
 
自然観察園
 
 
ニセアカシア
(季節指標)
 
 
花の時期を迎え、白い房状の花序がきれいです。点々と雑木林に生育する北アメリカ原産のマメ科の高木です。ハリエンジュと呼ばれることもあり、若い株の幹や枝には刺があります。花の蜜に誘われて、マルハナバチの仲間や多くの昆虫が集まってきていました。
 
 
須 藤
 
 
4月30日(木)
 
 
自然観察園
 
 
センダイムシクイ
(要配慮種→渡りの記録として)
 
 
北の繁殖地への移動の途中に立ち寄った個体を観察しました。懸命に囀っていました。
 
 
須 藤
 
 
4月30日(木)
 
 
自然博物館
 
 
ツバメ
(季節指標)
 
 
職員用の通用口の軒先に巣作りの為の泥づけが始まりました。同じ場所で過去に繁殖した例もありますが、昨年はスズメに巣を横取りされてしまいました。
 
 
須 藤
 
 
5月 1日(金)
 
 
自然観察園
 
 
コウホネ
(季節指標)
 
 
湿地で黄色の花を咲かせはじめました。スイレン科の水草です。
 
 
宮 橋
 
 
5月 2日(土)
 
 
柏井雑木林
 
 
シジュウカラ
(繁殖記録)
 
 
雑木林内に昨秋設置した2カ所の巣箱で子育ての真っ最中です。驚かさないように遠くから観察したところでは、親鳥がせっせと餌を運び込み、巣箱から出てくるときには糞を加えていることなどから、すでに雛が孵化して成長しているものと思われます。
  柏井研究講座にて
 
 
須 藤
 
 
5月 2日(土)
 
 
柏井雑木林
 
 
キンラン
(要配慮種)
ギンラン
 
 
2種類とも、ちょうど花の盛りの時期を迎えていました。柏井雑木林では、毎年、多くの株を確認していますが、雑木林の環境の変化によって群落に消長があるようです。昨年と異なる場所にも新しい株が見られるので、盗掘などされなければ今後も群落が維持されるでしょう。
  柏井研究講座にて
 
 
須 藤
 
 
5月 2日(土)
 
 
柏井雑木林
 
 
ミズキ
(季節指標)
 
 
林縁を彩るように花が満開でした。他にニセアカシア、フジ、ニガキなども満開から盛りを過ぎたところです。大町自然観察園よりも全般的に花期が早いようです。
  柏井研究講座にて
 
 
須 藤
 


〇来週の見どころ予想
  
・雑木林でエゴノキの開花。
 




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