自然観察週報

 1998年5月4日〜5月10日 




〇気象のようす
 

週の前半はやや曇りがちの天候であったが、気温は平年なみで大きな崩れもなかった。7日には6月半ばを思わせる高温高湿の陽気となった。週末は、やや気温が下がり再び曇りがちの天候となった。


月 日 場 所 生物名 で き ご と 観察者
 
5月 7日(木)
 
 
自然観察園
 
 
シオヤトンボ
(季節指標)
 
 
春の田んぼに多いシオヤトンボが、今年も姿を現しました。いよいよ、トンボの季節の到来です。他には、シオカラトンボ、クロイトトンボも姿を確認できました。
 
 
金 子
 
5月 7日(木)
 
 
自然観察園
 
 
ガマズミ
(季節指標)
 
 
雑木林の林縁に多い亜高木です。白い花をつけています。
 
 
須 藤
 
 
5月 7日(木)
 
 
自然観察園
 
 
ハシボソガラス
(繁殖記録)
 
 
今年の春に生まれ、巣立った幼鳥が斜面林の樹冠のあちこちで見られました。まだ自由に飛び回れないためか近づくと声を殺して潜んでいますが、いよいよ我慢できなくなるとゴソゴソと近くの木々へ移動するという状態です。しばらくは親鳥が餌を運んでくれるのを日がな一日ずっと待って暮らすという生活で、親鳥は警戒して少々にぎやかです。
 
 
須 藤
 
 
5月 7日(木)
 
 
自然観察園
 
 
コゲラ
(繁殖記録)
 
 
巣立ち直前と思われる幼鳥が、巣穴から落ちて保護されました。羽毛の一部はまだ羽鞘という薄い膜に覆われている状態でした。

野鳥の雛が目の前にうずくまっていると、ついつい「かわいそう」と保護してしまいがちですが、多くの場合、近くで親鳥が見守っていますので、そのままそっとしておくことが良いようです。うっかり保護すると、人間の手では飼育も難しく、善意の「誘拐」ということにもなりかねません。

 
 
須 藤
 
 
5月 9日(土)
 
 
自然観察園
 
 
エゴノキ
(季節指標)
 
 
斜面の雑木林の林縁などでエゴノキが花を咲かせはじめました。
 
 
宮 橋
 
 
5月10日(日)
 
 
大野町4丁目
市川北高校周辺
 
 
カワヂシャ
(要配慮種)
 
 
環境庁編纂の植物版レッドリスト掲載種であるカワヂシャが、田んぼのあちこちで咲いていました。市川の田んぼでは、それほど珍しい種類ではありません。また、同じくレッドリスト掲載のイチョウウキゴケも見られました。
 
 
金 子
 
 
5月10日(日)
 
 
大野町4丁目
市川北高校周辺
 
 
オオヨシキリ
(季節指標)
 
 
ヨシ原のあちこちで、にぎやかに囀っていました。まるでヨシに「早く伸びろ、早く伸びろ」と言っているみたいです。
 
 
金 子
 
 
5月10日(日)
 
 
大野町4丁目
市川北高校周辺
 
 
タシギ
(季節指標)
 
 
季節の指標とは言っても、ゴールデンウィークが過ぎてもまだ何羽もいるなんて、ちょっとのんびりしているのかもしれません。
 
 
金 子
 
 
5月10日(日)
 
 
大野町4丁目
市川北高校周辺
 
 
ニホンアカガエル
(季節指標)
 
 
オタマジャクシに手足が生えて、尻尾も短くなってきました。もうほとんど水から出て、ピョンピョン跳ねて活動しています。
その他、ニホンアマガエルとシュレーゲルアオガエルも、田んぼに水が張られていよいよ産卵間近という感じです。シュレーゲルアオガエルは、しきりに鳴いていました。
 
 
金 子
 
 
5月10日(日)
 
 
大野町4丁目
市川北高校周辺
 
 
マルタニシ
(季節指標)
 
 
田植えが終わったばかりの田んぼで見られました。そのほか、水の中をのぞきこむとミジンコ類が無数に泳いでいました。水辺の草むらには、キアゲハもいました。
 
 
金 子
 


〇来週の見どころ予想
  
・夜間に雨が降れば、週末あたりにヒキガエル幼体が上陸するかもしれない。
・例年だと市内各地でカッコウ、ホトトギスの通過時期を迎える。
 




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