自然観察週報

 1998年6月22日〜6月28日 




〇気象のようす
 

曇や雨の梅雨空が続いた。気温は高めで真夏日も記録された。
6月の日照時間は平年の4割ほどで、日照不足の傾向が続いた。


月 日 場 所 生物名 で き ご と 観察者
 
6月24日(水)
 
 
北方遊水池
北方町4丁目
 
 
コチドリ
(繁殖記録)
 
 
 北方4丁目の遊水池工事現場には、土砂を掘り返し水が浅くたまった「河川敷」のような環境が出現しています。ここで、コチドリが繁殖したようです。
 雛の姿や巣の跡を近寄って直接確認することは出来ませんでしたが、天敵となるハシボソガラスが接近すると雛や巣を守る「偽傷行為」をする親鳥が何羽か見られたことから、近くに雛がいることは間違いないようです。
 長年、北方遊水池で観察されている方のお話だと、数ペアが繁殖したようですが、大部分はハシボソガラスに捕食されてしまったそうです。 
 
須 藤
 
 
6月24日(水)
 
 
自然観察園
 
 
フクラスズメ
(季節指標)
 
 
 フクラスズメは、夜間活動する蛾ですが、正午過ぎにクヌギの樹液を吸いにきている個体を観察しました。
 夜間活動性の蛾が昼間も活動している様子を観察することはまれであったので、興味深く観察しました。
 
 
清 野
 
 
6月25日(木)
 
 
自然観察園
 
 
イヌヌマトラノオ
(季節指標)
 
 
 自然観察園の最奥部にある池の周辺で花を咲かせはじめました。
 イヌヌマトラノオは、オカトラノオとヌマトラノオの雑種で両者の中間の性質を持っています。自然観察園には元は移植されたものですが、その後、群落が移り変わり、わずかな数が見られるだけです。
 
 
須 藤
 
 
6月25日(木)
 
 
自然観察園
 
 
ハンゲショウ
(季節指標)
 
 
 日陰になった湿地で花を咲かせはじめました。
 ドクダミ科の植物で、草全体に一種の臭気があります。穂状の花序を伸ばして白色の小花を多数咲かせます。花序に相対するように、茎先の2〜3枚の葉の表面が白くなり、日陰となった薄暗い湿地で目立ちます。
 ハンゲショウの名は、半夏生(7月2日前後)の頃に白い葉をつけるからとも、葉の半面が白いから半分化粧した意味だとも言われています。
 
 
須 藤
 
 
6月25日(木)
 
 
自然観察園
 
 
ネムノキ
(季節指標)
 
 
 斜面林の林縁で5分咲となっています。花冠から伸びた細長いおしべの桃紅色が鮮やかです。
 柏井雑木林では、前週に咲き始めていました。
 
 
須 藤
 
 
6月27日(土)
 
 
自然博物館
周辺
 
 
ニイニイゼミ
(季節指標)
 
 
 梅雨のあいまの暑い日に、鳴き声が聞かれました。
 
 
金 子
 
 
6月27日(土)
 
 
大町
 
 
カラスウリ
(季節指標)
 
 
 どんよりと曇った午前10時ごろ、梨畑の生け垣にレース状の白い花が数多く咲いていました。夏の夕方から明け方にかけて咲く花です。
 
 
須 藤
 


〇次週の見どころ予想
  
・ヒグラシの鳴き声が、走りで聞かれるかも。
・要配慮種である蘭、オオバノトンボソウが咲き始める頃。
 




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