◆  市川自然博物館だより  ◆

 2001年6・7月号(第74号)
の特集 2

庭に来る鳥

市立市川自然博物館 2001年6月1日発行

 特集記事  街かど自然探訪  レッドデータブック掲載種紹介
 くすのきのあるバス通りから  むかしの市川  わたしの観察ノート





特 集  庭に来る鳥

今回ご紹介する種類です。スズメを目安に大きさを比べてください。
上段左から:ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、オナガ
下段左から:コゲラ、ジョウビタキ、メジロ、ウグイス、シジュウカラ

 



鳥の特集・『庭に来る鳥』

  庭に来る鳥は、野鳥観察を始めるには絶好の対象です。都市の中での住宅地は、公園と並び緑の多い場所です。
むしろ住宅地の方が低木などの茂みが多く、鳥にとっては隠れ場所にも困らない場所かもしれません。
訪れる鳥を繰り返し見て、種類を区別してみましょう。

    

ウグイス(ヒタキ科)とメジロ(メジロ科)
 どちらも昔からお馴染みの種類ですが、しばしばメジロのことを、ウグイスだと間違えるようです。
 間違えられる第一の理由は、メジロの色や形が「うぐいす餅」に似ていることでしょうか。本来の「鶯色」は茶味強い黄緑色でまさにウグイスの羽根の色ですが、いつのまにか明るい黄緑色、メジロの色になったようです。
 またホーホケキョというさえずりで御存知のウグイスですが、冬の間はチャッチャッと鳴きながら低い籔の中を移動する、あまり目だたない存在です。それに比べ、花の蜜が大好きなメジロは、梅などが咲き出すと真先に庭の目立つ所を訪れ、その構図は「梅に鶯」そのままです。 
 どちらも、住宅地で数多く過ごすのは冬の間で、繁殖期の春から夏にかけては郊外の雑木林周辺などに移動するものも多いようです。 (見られる季節:どちらも一年中)


                    ウグイス
 スズメとほぼ同じぐらいの大きさ。目の上にある白い眉のような斑紋(眉斑)が特徴。

                  メジロ
 スズメより少し小さい。その名の通り、目のまわりは白く縁取られている。ほとんど止まることなくせわしく動き回る。


                                                         

   ヒヨドリ(ヒヨドリ科)

               

全体の色は灰褐色で、頬は赤茶色。
野外では、頭の羽根がボサボサしているように見える。
 
  昨年某新聞で、「いーよ」と鳴く鳥として話題になりました。
 鳴き声は他にもピーヨ、キーヨ、ギャッと多様です。
 虫や種子を食べ、木の実が熟すといち早く大挙して訪れ、にぎやかに捕食してしまいます。
 庭に来る鳥の中では大きい方なので、餌台を置いているお宅では、小さな鳥を押し退けて餌を独り占めしてしまうため、ちょっと嫌われているようです。
 (見られる季節:一年中)

 

ムクドリ(ムクドリ科)




 嘴と足が黄色ことが特徴。
 大きさはヒヨドリと同じぐらいだが、尾が短い。
 
 ムクドリは、公園の芝生など開けた場所に群れでいて、トコトコと地面を歩いているのがよく見られます。
 巣は、木や家などにある隙間に、枯れ草などをたくさん運び込んでつくります。
 締め切ったままの雨戸の戸袋は、巣をつくる恰好の場所のようで、気がつくと巣が出来上がっていて、しばしば家の人を困らせます。よく似たヒヨドリは、地面にはあまり下りてきません。 
(見られる季節:一年中)

 

オナガ(カラス科)

 


 身体の大きさはヒヨドリやムクドリとほぼ同じ。
尾の分だけ大きく見える。
 
 ブルーグレーの身体に黒い帽子、長い尾羽と、その上品な姿に反して、鳴き声はゲーィゲーィとしゃがれています。
 繁殖期以外はほとんどが数十羽の群れをつくって行動しています。繁殖期でも、カラスなどの外敵が巣に近づくと、近くの親鳥も一緒になって大騒ぎします。
 木から木へと飛び移るときは、長い尾がフワリフワリとして、頼り無げな飛び方に見えます。
 (見られる季節:一年中)

                     

シジュウカラ(シジュウカラ科)

    

 黒い頭に白い頬、体色はブルーグレー。
 胸にネクタイのような黒い線がある。
 
 春にはつがいで、夏には子連れで、秋から冬にかけてはメジロやコゲラと混群をつくって、ほぼ一年中庭に来る種類です。
 ツーピーツーピー、ツツピーなどとよく鳴きます。あまり人を恐れないようで、餌台をつくってやるとよく集まってきます。また地面に降りて、落ち葉をガサガサさせながら、植物の種や昆虫などを探して食べています。

 (見られる季節:一年中) 

 

コゲラ(キツツキ科)




 スズメぐらいの大きさで、キツツキの仲間では一番小さな種類。
 黒褐色と白のまだら模様。
 
 キツツキというと山の鳥のような印象ですが、最近は住宅地や真間川沿いの桜並木でもよく見られるようになりました。
 木の幹に上向きに留まり、時折コツコツと叩き、時には直径数pのきれいな丸い穴を開けます。
 細い枝でも器用にくるくる回りながら、餌となる虫を探して移動してゆきます。
 その動きを見ているだけでも、飽きません。 
 (見られる季節:一年中)

 

ジョウビタキ(ヒタキ科)




 背側に2つの白い斑紋、腹から尾羽の縁がオレンジ色。
 雌は全体淡い褐色。
 
 秋の渡りの途中のものを見る機会が多い種類で、たいてい1羽で見られます。
 庭木の枝や塀の上などの目立つ所で、ヒッヒッとよく通る声で鳴きます。
 なわばり意識が強く、自分の姿が写るものに、攻撃をすることがあります。
 時には、停めてある車のミラーの回りを飛び回って攻撃し、気が付くと車体が糞で汚されていることがあります。
 (見られる季節:秋から冬)

 

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街かど自然探訪


 

宮久保・崖の上の道からの眺め

   フジの花で有名な高円寺の、東側の急な坂を上がると、あっというまに台地の上に出ます。
 市内には、高台からの見晴らしが良い場所は少ないのですが、ここからは中山〜八幡の町並みが見渡せます。 
  左に曲がると、人がすれ違える程度の幅の、木々に囲まれた土の小道です。
  しばらく行くと、道は崖の真上を通ります。
 枝の合間や足元からは、住宅の2階の屋根が見下ろせ、台地と低地の差が10数mあるのを実感できます。

 

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レッドデータブック掲載種紹介

 


 
ト ビ ハ ゼ  分 類: 魚類 ハゼ科
  ランク: 地域個体群
 いわゆるハゼの仲間の魚ですが、陸上生活をするという特異な習性で有明海のムツゴロウと並んで、よく知られています。
 また市内のトビハゼについては、国内分布の北限に生息していることや、東京湾では貴重になった泥干潟の生態系を代表することからも注目されることが多いようです。
 最近は、湾奥部で新たな生息地が見つかっています。決して弱い生物ではないのです。泥干潟さえあれば……。

 

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くすのきのあるバス通りから



No.19今回の観察は…

『近所でみつけた白いタンポポ

 「小2の娘がシロバナタンポポを摘んできました。
 中1の兄を誘って散歩に出た帰りで、場所を聞くと家から少し市役所寄りに行った駐車場です。
 夕方見に行くと、アスファルトの割れ目から2、3株伸びていましたが、花は閉じていました。
 娘が摘んできた花は花瓶に挿してキッチンに置いています。
 律儀に朝に開き夕方に閉じます。部屋の電灯の、光の誘いにはちっとものりませんね。今は、綿毛が少しずつ開いてきました。」
         (M .M .さん)

 

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むかしの市川


   このコーナーでは、博物館が1986年に行ったアンケート調査の結果から、むかしの市内の様子を紹介しています。(原則として回答の原文のまま)


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わたしの観察ノート No.51



◆大町公園より 

◆柏井雑木林より

◆南大野付近より

◆坂川旧河口より

◆里見公園より

◆堀之内貝塚公園より

◆江戸川放水路より

◎3月は、一雨ごとに暖かくなりましたが、4月中旬には10℃を下回る日もありました。

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