長田谷津の
昆虫:トンボ
トンボは水辺環境を映す鏡です

オニヤンマをはじめ、谷津らしいトンボが生息します

市川市は、東京23区隣接地としてはトンボの種類が多い地域です。もちろん都市化が進んだ市中心部では限られた種類しか見られませんが、市域の外周部に残されたさまざまな自然環境の場所には、そこの水辺環境の特徴を反映した種類が生息しています。長田谷津には、谷津を代表するオニヤンマが市内最大の規模で生息するほか、水辺と緑がコンパクトにまとまった谷津ならではのトンボが生息しています。

多様な市川のトンボ


市川市内のおもなトンボ生息地について、環境の特徴と、その環境を代表する特徴的な種類を挙げた。

市川市内のおもなトンボ生息地について、環境の特徴と、その環境を代表する特徴的な種類を挙げた図
谷 津
長田谷津、じゅん菜池 ・オニヤンマやオオアオイトトンボが生息

林の中の水辺
柏井雑木林 ・カトリヤンマが生息

開けた水辺
野鳥の楽園(行徳野鳥観察舎)、大洲ビオトープ、大柏川調節池
・アオモンイトトンボやギンヤンマが生息

大きな川
江戸川(国府台から行徳可動堰にかけて) ・ナゴヤサナエが生息

海の影響を受けるヨシ原
行徳可動堰一帯 ・ヒヌマイトトンボが生息
じゅん菜池(谷津の環境が残る)
オオアオイトトンボ
ヤブヤンマ
クロスジギンヤンマ
オオシオカラトンボ

江戸川
(利根川から続く大きな河川)
ナゴヤサナエ

大洲ビオトープ
(江戸川河川敷に浅い水辺を作った)
アオモンイトトンボ
ギンヤンマ

行徳可動堰一帯
(海の影響を受けるヨシ原)
ヒヌマイトトンボ

野鳥の楽園
(水草のある広々とした水辺)
ムスジイトトンボ
アオモンイトトンボ
ギンヤンマ
ショウジョウトンボ

長田谷津
(水辺と緑がまとまった谷津)
キイトトンボ
オオアオイトトンボ
オニヤンマ
サラサヤンマ
クロスジギンヤンマ
シオヤトンボ
オオシオカラトンボ

柏井雑木林
(林に囲まれた小さな池がある)
ホソミオツネントンボ
カトリヤンマ
リスアカネ(最近見られない)

大柏川調節池
(北方遊水地。現在は工事中だが、かつて広々とした水辺があり、整備終了後も同様の環境になる)
ウチワヤンマ
ギンヤンマ
ショウジョウトンボ


ホソミオツネントンボの越冬の写真 枝に化けて越冬する
2匹のホソミオツネントンボ

水辺に接して樹木が茂る谷津は、越冬に適した環境である。しかし、総じて現在の長田谷津では植物の繁茂が著しく、イトトンボ類には良い環境ではない。
クロスジギンヤンマのやごの写真 羽化を間近に控えた
クロスジギンヤンマのやご

長田谷津では多いが、やごが生息できる場所は、人工的に作った水草のプールなど一部に限られている。
湧水の流れで産卵するオニヤンマの写真 湧水の流れで産卵する
オニヤンマ

オニヤンマは、谷の上空を群飛し、斜面の樹木を休息や交尾に使い、斜面裾の湧水の流れで産卵する。長田谷津の全体を利用して生活する。
オオシオカラトンボの写真 谷津のような環境でだけ見られる
オオシオカラトンボ

長田谷津のような緑に囲まれた湿地では、普通のシオカラトンボより多く目につく。




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