ヘイケボタル
絶滅危惧種にこそ挙げられていませんが、

ヘイケボタルは水と緑を必要とする、谷津を代表する昆虫です

清流や湧き水をすみかとするゲンジボタルに対し、ヘイケボタルは田んぼのホタルとされています。しかし、長田谷津では様子が異なり、田んぼを思わせる浅い水辺では少なく、むしろ、ひたひたの水の湿地で多く見られます。多く見られる場所は、ひと夏の間にも変動し、年によっても移り変わります。実際、かつて多かった場所で見られなくなり、その逆の場所もあります。生息適地などについて、未解明な点が多く残されています。

ヘイケボタルの発光が見られた地点(2002年)


※図は長田谷津の地形を、横に5割増しの縮尺で変形したもの。
7月17日
ヘイケボタルの発光が見られた地点 2002年7月17日
7月24日
ヘイケボタルの発光が見られた地点 2002年7月24日
8月1日
ヘイケボタルの発光が見られた地点 2002年8月1日
8月8日
ヘイケボタルの発光が見られた地点 2002年8月8日
2002年のうち、最盛期の発光地点を示した。総じて、斜面裾と、谷の中央のハンノキ林の部分で多く確認されたが、場所によって発光の有無、量には大きな違いがある。


ヘイケボタルの写真 ヘイケボタル

ヘイケボタルの成虫を室内で撮影したもの。実際は体長1㎝ほどで、かなり小さい。




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